訳アリ・・・。

コロナ禍以降、高級食材が売れなくなり、訳アリ商品などとして安売りされるようになりました。うちのような庶民でも、手の届くような値段となったので、プチ贅沢をしています。

山形から届いたサクランボ。先日の紅秀峰に続き、今回は佐藤錦です。完熟に近いということと、不揃いが訳アリだそうです。一房に双子ちゃんが2つというのも珍しいですね。双子ちゃんもマイナス評価のようです。味は甘さ抜群で、問題は全くありません。

開花中のウチョウラン。一鉢にいろいろな花が咲いて賑やかですが、園芸商品としては訳アリになることでしょう。やっぱり、どういう種類なのか、どんな花が咲くかは重要ですからね。

ウチョウランの鉢の中から、ネジバナまで生えています。花を見れば簡単に区別が付きますが、葉の形はウチョウランとそっくりで引き抜くことは困難です。

もう30年も前の話ですが、山梨県のゴルフ場へ行った帰りに、選果場で桃を買ったことがあります。20個くらいがきれいに箱詰めされていて、それなりの金額でした。迷っていると、「自分の家で食べるなら、これを持っていきな」と声が掛かりました。

その桃は、たくさん並んだ箱の中でも、大きくて赤くて美味そうで、しかもとても高そうで値段を聞く気にもなれなかったものです。一番高いものを売りつけようとしているのかと思ったら、それが一番安いものでした。

収穫が遅くなって、樹で完熟してしまい流通に回せない訳アリでした。しかし、これがほっぺが落ちるほど美味しくて、毎年、桃を食べると思い出します。訳アリ品は、ほかのものの値段が5分の1でした。生産者は美味しいものを食べているのでしょうね。