松竹梅は、鶴亀などとともに縁起物の一つです。松は、冬でも青々とした葉が茂る長寿の象徴です。竹は、成長が早く折れにくいことから生命力の象徴。梅は、早春に最も早く花を咲かせることから珍重されてきました。
鰻屋さんや寿司屋さんでは、特上、上、並の代わりに、この松竹梅が使われています。この場合、松が最上級のランクになるのが普通で、この順序が違う店に出会ったことがありません。
盆栽でも、松は最上位の存在だと思います。それぞれ好みはあるでしょうが、学校の入学式や卒業式、入社式など大きなイベントのステージに立派な松の盆栽が飾られていたのを思い出します。
我が家のアカマツも新芽が伸びて、今が一番の見頃かなと思います。アカマツ林には、マツタケが生えることでもわかるように、アカマツは山に生えるもので、暑さに弱いといわれています。アカマツの立ち枯れが多くなったのは、温暖化の影響なのでしょう。
クロマツは、海岸などの平地に生えるもので、比較的、暑さに強い性質を持っていますので、アカマツよりは育てやすいと思います。
実生苗も、新芽が伸びてきました。ポットの中で３本の根が絡まってしまっていたので寄せ植えにしています。樹形は強風で横倒しになったような「吹き流し」です。これから夏本番ですが、枯れずに成長してほしいと思っています。
