小江戸川越は、都心からも近い観光スポットで、週末はいつも賑わっています。昨日は節分だったので、喜多院や氷川神社などで豆まきが行われ大変な人出だったと思います。私は信仰心がないし、特に喪中でもあるので興味はありません。
でも、古いものは大好きです。寺や神社は古い歴史があって、建物は伝統的な建築様式が継承されていることが多く興味深いです。建築の知識があるわけではないので、こんな一枚ものの板は、どれほどの木だったのかと想像して楽しんでいます。
寺社に残っている樹木は、マイブームの盆栽にもつながり見逃せません。
川越では有名な喜多院の近くに、知る人ぞ知り中院があります。枝垂れ桜が見事で、桜の時期には多くの観光客が集まります。しかし、それ以外にも手入れの行き届いた庭園が素晴らしいです。
今日は、冬の手入れで職人さんが10人ほど作業されていました。アカマツなどの春の芽出し前の剪定が中心のようで、剪定した枝が2屯トラックにいっぱいでした。
見事なアカマツの枝ぶりです。そして、ピカピカの幹肌とご覧の通り、枯れ枝一つない足元に驚きでした。
職人さんに、アカマツの幹肌が美しいのはどんな作業によるものか伺ったところ、毎年12月に上部の幹を磨いているそうです。その目的は、女松と呼ばれるアカマツの美しさを表現することと、虫の越冬を避けるためだそうです。
アカマツは内陸部、クロマツは海岸線に自生していますが、純粋な100%アカマツというものはほとんどなく、「黒アカ」などと呼ぶ掛け合わせだと聞きました。アカマツの血が濃いほど、幹肌も赤くなるそうです。また、アカマツとクロマツの見分け方の一つが新芽の色で、アカマツは赤、クロマツは白いということでした。