兜も甲も、同じ頭部を守る武具を意味します。富貴蘭でも、その「かぶと」の文字を付けた品種があります。どちらも縞などの柄のない青物で、葉が短くて丸みを帯びた可愛い姿です。
兜丸(かぶとまる)は、豆葉で青軸青根。葉持ちが良いのが良いのが特徴です。親木は、ついこの間、下の葉が落ちてしまいましたが、それでも15~6枚は葉が残っています。
そして、こちらは豆葉の甲虫(かぶとむし)という品種です。兜丸と似ていますが、軸や根が茶褐色の泥軸泥根です。富貴蘭の豆葉品種の特定には、軸や根の色のほかに葉の付け根の形状が用いられます。甲虫は、一文字ですが山型のようにも見えます。やっぱり葉持ちが良くて人気もあったのですが、今では豆葉に縞模様でもなければ注目されません。
「かぶと」といえば、私の頭を守っている頭髪が伸びたので、散髪してきました。兜丸と甲虫は葉持ちが良いのですが、「私のかぶと」はだいぶ抜け落ちています。そして、白い模様が入っています。明日は健康診断ですから、体重を少しでも減らそうと涙ぐましい努力をしています。