交換会で買っちゃった・・・。

先週の日曜日、3年ぶりに開催された関東富貴蘭会の交換会には、この日を待ちわびた愛好家が多く参加して盛り上がりました。高級品種の金牡丹や黒牡丹は、かなり高値で取引されていました。狙っていた布施覚さんの錦鉢は、二人で競ることになりました。この相手は、お金持ちなのでしょうね。絶対に勝てません。

富貴蘭は熱も冷めているので、買うつもりはなかったのですが、折角行ったのに手ぶらで帰るのはもったいないので、3鉢だけ競り落としました。これは、黄縞品種の金兜(きんかぶと)が覆輪芸になったもので、金甲覆輪(きんかぶとふくりん)です。兜から甲に漢字が変わりますが、読みはどちらも「かぶと」ということです。

こちらは、真月(しんげつ)という品種で、軸に黄色の腰斑が出て赤く染めるのが本来の芸です。日を取ると、軸元が赤く染まるのかもしれません。3本の中では、一番お高いのですが、10年くらい前に比べたら半値以下でした。

3本目は、吟風(ぎんぷう)のほぼ柄なしです。本数が多く一部には白縞が1~2本。墨も浮かべているので、そのうち良くなるかもしれません。吟風は、無地のように見えても柄が出やすい品種として知られています。

我が家の吟風は、自慢の一鉢です。鈴鹿の大棚に、ご無理を言って黄縞の出ている木を譲ってもらいました。それから、10年以上が経過して、最上柄の子を何本も取りました。この株も、きれいな縞芸で春先のルビー根も魅力です。

今回競り落とした吟風は、この親木1本の20分の1ほどの値段でした。このような最上柄になる可能性もありますが、それは10年後か、30年後か、もう生きてないかもしれませんね。やっぱり柄の良いものを入手した方が楽しめるのでしょうね。