憧れだった憧・・・。

富貴蘭と出会ったのは、平成7年です。静岡県南伊豆町へ転勤になり、たまたま先輩から連れていってもらったスナックのマスターがマニアだったのが運の尽きです。富貴蘭や長生蘭をカウンターに並べてミニ展示会です。

長生蘭の於多賀中斑という品種は、当時1本50万円でしたが、それが50本くらいありました。すぐに売って、ボロ家を建て替えたらと言ったのですが、きっと売り損なったと思います。今は、1万円にもならないのではないでしょうか。

スナックのマスターのおかげで、富貴蘭にハマってしまい、一時は700鉢にもなりました。コロナの影響が大きいのですが、熱が冷めてしまい200鉢ほどですが、手に余る存在となりつつあります。

これは憧(あこがれ)という品種です。昔、富貴蘭の図鑑に紹介されていて、コロコロとした可愛い姿ですが、虎斑や牡丹芸を現し根もルビーに近い赤色です。いつかは、手に入れたいと思っていた憧れの存在でした。

その憧れの憧は、10年以上前に鈴鹿の大棚に無理を言って分けていただきました。1本でしたが、10年放置で6本になりました。たぶん、株分けなどをしていれば、もっと殖やすこともできたと思います。

まあ、殖えれば殖えるほど安くなります。於多賀中斑だって殖えるから価格が暴落するわけです。しかし、今まで100回近く交換会に参加していますが、この憧も於多賀中斑も見たことがありません。古典園芸ブームが去ったとは言っても、人気の品種はそれなりに大事にされているのかもしれませんね。

さて、6月4日は新富貴蘭研究会の定例会です。場所は、いつものイオンタウン木更津朝日店2階イベントホールで、会費は昼食付で1200円。夫婦は二人で1500円です。セリは12時30分からで、もしかすると憧も出品されるかもしれませんね。私は、法事と重なって参加できません。用事がなければ、参加したかと言われると、それも微妙ですけどね。