クロマツの芽切り・・・。

6月から7月は、春から伸びたクロマツの新芽の芽切りの時期です。せっかく伸びた新芽を切り取るなんてと思われるでしょうが、このままにすると枝が間延びしてしまい盆栽としての価値が下がります。

芽切りすることで、改めて複数の新芽を出させます。そうすることで、枝数を増やすとともに、枝葉の成長を抑えて葉を短くします。見様見真似ですが、昨年の葉が残っている新芽は大体切り落としました。丸坊主状態にすると枝枯れするようです。

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クロマツは、近所の園芸店の半額セールで購入したものです。半額で買ったものでも、これだけの歴史のある木ですから、とても大事に育てているつもりです。

その園芸店は、近いうちに建て替えをして、可愛らしいお花屋さんよりの店を目指すそうです。盆栽の半額セールも、新しいお花屋さんには必要のないものなのでしょう。そして、園芸店の軒で育った苔も不要だということで貰ってきました。

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来年のために、苔を培養します。トレイの新聞の上に、ミズゴケと赤玉土を敷き、細かくした苔を撒きました。半日陰で様子を見ていきます。

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芽切りをしたクロマツにも苔を貼っていきます。

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苔を貼ると、見た目もぐっと古さを演出してよくなった気がします。苔を貼るのは、見た目の美しさはもちろんですが、決してそれだけが目的ではありません。まずは、用土の乾燥を防いでくれます。そして、水やりの際に、用土が流れることがなくなります。