富貴蘭の冬越しは、人それぞれですしお住いの場所にもよっても、その方法は変わります。富貴蘭は、関東南部以西に自生する風蘭の中から、斑入りなどの葉芸のあるものを選抜し登録したものです。自生地の近くでは、自然栽培で十分に冬越しも可能です。
我が家では、大多数は11月下旬に発泡スチロール箱に詰め込んで、物置に積み上げてしまいます。そして、半月に1度は霧吹きすると、ミズゴケがしっとりとした状態で半休眠状態で冬越しさせています。
これは、国内に自生するセッコクの芽変わりを選抜して登録した長生蘭です。富貴蘭と一緒に冬越しさせた箱入り娘は、とてもご機嫌のようです。
一方、長生蘭と富貴蘭の一部は、屋外の作棚に置いたまま冬越しさせています。水やりは、温かい日を選んで月に1~2度ですので、どれも水分が抜けて痩せた印象です。
富貴蘭の発泡箱に問題があったようで、この中の5~6鉢がダメージを受けました。密閉がうまくいっていなくて、乾燥気味になっていました。また、冷気も侵入してしまったようです。鮮魚店でもらってきた発泡箱を利用しているので、そういうこともありますね。
葉が黒くなってしまったものは、枯れないとしても傷んだ葉が入れ替わるのに、3~4年はかかると思います。一番下の株は、葉の水分が抜けてペラペラです。復活するのかどうか不安です。次の越冬用の発泡箱は、しっかりと吟味して用意しようと思います。