子どもの頃、落書きしていたケムンパス。赤塚不二夫作のもーれつア太郎に登場するキャラクターで、「へのへのもへじ」と同様に誰でも描けるの存在でした。でっかい目玉と口を持つ毛虫ですね。
このクロマツの盆栽は、先輩から頂いたもの。見る度にケムンパスを連想します。何とかケムンパスから脱却できないか。無い知恵を絞ります。顔の部分に当たる、枝葉を減らすことも一案ですが、体の部分の幹の形が最も嫌です。
そこで、鉢から抜いてみると、ずいぶん深植えになっていました。浅植えにして、角度も立てました。ケムンパスは脱却したように思います。
裏側から見ると、幹がえぐれたような形になっていて、これが理由で深植えしていたようです。いろいろ嫌と思う部分がありますが、悪い所ばかりを見てはいけませんね。良い所を見つけて引き伸ばしましょう。まだ、このケムンパス君の良い所はわかりませんが、しばらく付き合っていけば必ず良い所が見つかるはずです。