時間の無駄・・・。

このシンパクは、今年の5月に盆栽愛好会の会長から頂いた物です。もともとは7本の根連なりで、大きくて持ち運びも大変な状況でした。そこで、4本、2本、1本に分けて植え替えをし、頭を伐り飛ばしたり、枝も半分以下に剪定しました。

時分では、少しはスッキリして盆栽らしくなったと思ったのですが、先生からは「時間の無駄」と言われてしまいました。株分けして植え替えしましたし、剪定だって針金は食い込んでいるし半日仕事でした。

今回は、右手前の木の折り曲げた頭を枝を落としてジンにしました。また、幹の方も削ってシャリを作っていきました。その出来ばえを見てもらいたかったのですが、「庭に植えてしまえ」ですって。

その理由は、葉性の悪さです。写真の左は、挿し木苗ですが葉が短くて細かいのがわかると思います。一方、右側の葉は、長くて粗いですね。これでも、葉先を摘まんで短くしています。もともとは、もう2~3cmは長い葉でした。

どんなに手入れしたところで、この葉の長さは直らないということです。盆栽は幹を見せるものですが、葉が大きければ幹はその対比で細く感じてしまいます。ですから、葉の短い性分の木でなければ、良い盆栽にはならないということです。