盆栽素材を入手する方法は、いくつかあります。盆栽園で購入するのが手っ取り早いですが、実生や挿し木でも作ることが出来ます。実生は、モミジやマツなどの種を秋に採取し蒔きます。ちなみに、クロマツの今年の発芽率は20%ほどでした。
そして、もう一つの挿し木は、梅雨時が最も適していると言われています。春から勢いよく伸びた新芽を使うことで、成功率は向上します。また、梅雨時は気温・湿度ともに高いことが挿し木には良い条件となります。
昨日、剪定したゴヨウマツを挿し木しました。過去に何度も挑戦していますが、未だ成功したことはありません。ダメで当たり前と思っているところがいけないのでしょう。
今回は成功のため最善を尽くします。まずは、挿し穂に発根促進剤を塗布。そして、水槽で管理。水槽は風を受けないため、湿度を上げるためです。置き場は、直射日光が当たらないことが重要です。
ヒノキやシンパク、モミジと一緒に、ゴヨウマツを挿して3カ月。もう枯れているようです。まあ、いい加減に突っ込んであるだけですから仕方ないですけどね。
挿し木から2年目のサツキは、植え替えをして整枝なども行いました。花を付けたものもありました。サツキは、挿し木の難易度が低いので、梅雨時でなくてもOKです。
挿し木は、剪定枝のリサイクルのようなものです。ゴミを再生するようなもので、付けばラッキーです。それに、貧乏性なので、盆栽愛好会の活動でほかのメンバーが剪定した枝までもらってきて挿してしまいます。
梅雨挿しでも、ゴヨウマツは成功率は低いと思いますが、挑戦を続けないと道は開けないと思います。そんなに、盆栽素材を殖やしても置き場問題があるのですが、今は楽しく作業ができています。うまくいけば、展示会の来場者プレゼントにするつもりです。