初めての国風盆栽展・・・。

上野公園といえば不忍池西郷隆盛像が有名。それよりも、パンダの上野動物園が一般的かもしれませんね。私も、子どもを連れて、生パンダを観ました。でも、それもごく一部で、国立博物館や西洋美術館、東京文化会館などの文化施設、さらに野球場などもあります。東京都美術館もその一つですが、私は初めての入館です。

国風盆栽展は、日本盆栽協会が主催する日本一の盆栽展示会です。私のような初心者には10年早いと思いますが、10年後はどうなるかわからないので、思い切って行ってきました。東京都美術館は、地下へ地下へ下って行くような構造です。

貴重盆栽とは、盆栽協会の審査を受けて認定・登録されているもので、協会のサイトで1226点ということです。どれも樹齢100年を超えるような立派なものばかりです。私の挿し木したものも、100年後、200年後に登録される可能性はゼロではないですよね。

この木を最初に鉢に上げたのは、誰なのでしょうね。少なくとも、現在の持ち主ではありませんね。この展示会の最高の栄誉は、「国風賞」だそうです。受賞するのは、オーナーなのか、手入れをする盆栽職人なのか、それとも木なのか考えさせられます。

「大昭渡丸(たいしょうわたりまる)」って何でしょう?役員の方に、恥ずかしながら質問したところ、大正・昭和時代に中国で造られた丸い形の鉢だそうです。そして、「古渡長方(こわたりちょうほう)」は、江戸・明治時代に中国で造られた長方形の鉢だそうです。きっと、お高いと思います。

梅や桜も、展示会に合わせて手入れをするのはたいへんでしょうね。松柏や裸木が多い中、花物は華やかで目を引きました。

樹齢が古く大きな盆栽もよいですが、自分で一から育てるのは不可能です。それに比べれば、小品盆栽は短い期間で盆栽として展示できると思います。それに、立派なお屋敷でなくても、趣味として栽培できるのではと思います。

古典園芸は、お殿様の道楽というイメージがあります。一部のお金持ちの趣味では、いずれ衰退するのは間違いありません。貴重盆栽も後世に引き継いでいくことができなくなると思うので、挿し木や実生の部、樹齢10年未満の部などを作ってもらって、始めたばかりの人や若い人が盆栽を楽しめることも大事ではないかと感じました。