富貴蘭が開花・・・。

いつもなら休眠明けの3月中旬からは、寝ても覚めても富貴蘭という感じで、今頃は富貴蘭モード全開のはずですが、交換会がコロナの影響で中止になったりして、気持ちが高まりません。当然、手入れにも力が入らず、昨日のブログに書いたように、アザミウマの繁殖場と化しました。

ほとんどの花芽が食害にあってしまいましたが、そんな中でも何鉢かは花を咲かせてくれました。最近は富貴蘭の花物として、花色のきれいなものや蝶咲きなどが人気になっています。花物以外の大半の富貴蘭は、白色で花で香りは良いですが、花そのものの観賞価値は低く、葉の芸や木姿を楽しむものです。

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青物は、派手さはありませんが、株立ちにすると見栄えがよく、花も天を向いて咲くものもあります。上が兜丸(かぶとまる)で、下は丹頂の舞(たんちょうのまい)という品種です。

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こちらは、紅華殿(こうかでん)という品種です。本来の芸は、葉に縞柄が出て、赤い花も咲きます。親は良い縞柄でしたが、子は不出来です。

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赤い花の次は、赤い葉です。秋紅錦(しゅうこうにしき)は、実生の富貴蘭富嶽(ふがく)と洋蘭を掛け合わせたもので、ボリュームのある葉に、縞柄が出るとともに赤紫色が乗ってきます。一番下の葉は、きれいな赤色になりました。もうまもなく落葉すると思いますが、すべての葉が常にこんな色だったら、それはそれは鑑賞価値の高い名品となると思います。