牡丹3種・・・。

今日も、暇つぶしに富貴蘭の植え替えをしました。もう飽きてしまっていて、なかなか根気が続かず7鉢で終了。家の中で、グダグダと60歳を超えて残りの持ち時間が少なくなっているというのに、無駄な時間を過ごしてしまいました。

富貴蘭には、数多くの登録品種があります。私が栽培を始めた25年前は、とても高くて柄が悪い1本立ちの富嶽でも1万円もしました。富嶽は、実生品の代表品種ですが、今は良柄の株立ちでも数千円です。それでも、誰も欲しがりません。

そんな愛好家が高齢化して低迷する富貴蘭ですが、今も昔も人気の品種があります。それが、黒牡丹(こくぼたん)、金牡丹(きんぼたん)、白牡丹(はくぼたん)です。人気はありますが、取引価格は25年前の10分の1くらいにはなっています。

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黒牡丹は、普通の山の風蘭のような品種ですが、葉に墨を引いています。そして、金牡丹とは親子関係にあります。

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こちらは、金牡丹です。黒牡丹と親子関係にあるので、葉の色合いは似ていますね。違うのは、天葉が明るい色をしているところです。根はきれいなルビー色になります。

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黒牡丹と金牡丹のツーショット。最近は、これらに縞でもないと誰も驚きませんね。

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最後は、白牡丹です。子は、欲目ですが柄があると思います。親と同じような柄があれば、どこに嫁に行ってもチヤホヤされますが、柄がなければ棚の下の方に放り投げられるか、運が悪ければむしり取られることになります。

白牡丹を最初に見たのは、後楽園ドームの世界らん展の売店でした。後学のために、見せていただきましたが、1本立ちで200万円の値札が付いていました。それも、ちらっと縞があるようなものでした。それでも手が震えましたね。200万ですから。この柄なら、当時はどれくらしたのでしょうかね。5~600万円ですかね。