富貴蘭の植え替え・・・。

昨日、休暇をもらったので富貴蘭の植え替えをしました。富貴蘭は、もともとは日本に自生する風蘭の中から、斑入りのものや葉型が変わったもの、花の色や形が変わったものなどを選別したものです。伊豆で暮らしていた時には、岩場や高い木に風蘭やセッコクが自生している姿を見ることもありました。

富貴蘭は、岩場や柿の木などに着生する植物ですから、植え付けは土ではなく軽石や流木、ヘゴ、コルクなどに着生させて栽培する方もいます。一般的には、入手しやすいミズゴケを使われています。

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ミズゴケは、国内産の生のものが長くて切れにくくて、作業も楽ですしきれいに仕上がります。でも、高いですし入手しにくいので、ニュージーランド産をネットで購入。等級は、4Aです。1Aから5Aまであり、数字が大きいほどグレードが高く、長いコケになります。4Aでも、30cmほどの長さのコケが多く入っているので、十分だと思っています。

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ミズゴケを使って、中空植えします。私は、木型にアルミ線を巻き、その上に短めのミズゴケを1cmくらいの厚みになるように被せます。その上に富貴蘭の根を広げて、長いコケを5~6本でタスキ掛けに巻いていきます。

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ミズゴケを巻き終えたら、木型だけを抜き取り、へらなどを使って楽鉢に納めていきます。そして、最後はきれいな株立ちになるよう竹串を立てます。そして、品種札も忘れずに付けます。これを忘れると、品種の特定は相当な特徴がないとできなくなる可能性があります。俗にいう「札落ち」です。

まだまだ、植え替えしないといけないのですが、ミズゴケを発注するときは、やる気満々なのですが、実際に作業を始めると面倒になって途中で放り出すことになります。今週末は、外出自粛ということなので、腰を据えてやることにしましょう。