我が家のほったらかしの棚場で、健気に咲く風蘭。この暑さの中で咲くのは、奄美大島などに自生する風蘭です。正確にいうと、奄美風蘭を韓国で実生し、縞や虎斑などが確認できたものを選別したものです。
大型の縞品種。銘はなく、奄美の縞ということで入手。縞というより、虎斑ですね。
こちらは、徐羅伐(そらぼる)という品種です。葉の縁に何となく覆輪柄が確認できます。それにしても、何年も植え替えをしていないので、ミズゴケが真っ黒で汚いです。東京の大気は煤煙まみれですから仕方ありません。いや、植え替えをしっかりすれば良いだけの話です。
徐羅伐(そらぼる)ですが、朝鮮半島にあった古代国家の新羅(しらぎ)の首都の地名だそうです。まあ、新羅(しらぎ)という銘の風蘭も、我が家にはあります。何万何十万という実生をするわけですから、変わったものも出るのでしょうね。
韓国の実生が出回り始めてから、富貴蘭の値段は大暴落しました。それまでは、山の中で自然実生で出た変わり種を登録していたわけです。毎年、変わったものは生まれ続けているので、まあ希少価値はなくなりますね。実生品であっても、魅力的なものはたくさんありますけどね。