凌駕する・・・。

圧倒的な力で、相手をはるかに越えて優れていることを意味するのが凌駕(りょうが)です。「凌」は、しのぐという意味で、「駕」は駕籠(かご)でも使われるように、馬が引く乗り物という意味を持っているそうです。

この富貴蘭にも、その「凌駕」という品種名が付けられています。奄美風蘭の実生選抜品で、葉幅も広く葉肉もあってボリューム十分の姿に、黄縞が鮮やかに入ります。花も紅が乗って、その名に恥じない美しい品種だと思います。

今年は、富貴蘭栽培に力が入らず、春の目覚め以降、植え替えもせず水やりだけを続けている状況です。そのため、アザミウマが大発生して花芽を食害されてしまいました。しかし、今頃になって花芽が付いたものは、アザミウマの被害を免れて開花しました。下の画像は、豆葉品種の「丹頂の舞」です。「凌駕」に凌駕されていますね。