伐ったり接いだり・・・。

盆栽愛好会の初心者講習会が先週あって、40代の方に入会するように誘いましたが、そう簡単にはいきません。そんなことで、今日の活動は5人です。若手ナンバー1さんは、仕事のようで高齢者ばかりです。

3月も後半になりましたので、雑木も松柏類も植え替えの適期です。私は、那須五葉松の実生素材を持参し作業しました。気になる忌枝がたくさんあるので、今のうちに伐りたいと考えていました。

下段、中段、上段に閂枝や車枝などの忌枝が散在。同じ高さに枝が複数あると、そこが太くなってしまいます。幹も枝の太さも、下が太く上にいくほど細くなっていくのが理想です。盆栽用語では、コケ順が良いと言います。

まずは植え替えです。鉢から抜くと菌根菌がびっしりでした。何か病気かと思いますよね。でも、松の根と菌糸が共存共栄する良い状態です。

事前に残す枝に針金を掛けてきましたので、伐り落とすところに迷いはありません。ベテランメンバーから、なるべく伐らない案も出ましたが決意は変わりません。思ったより頭の部分が寂しくなりましたが、5年後、10年後を考えたらこれでよいのだ!

頭にあった枝を一番下の枝で復活させられたらと、接ぎ木に挑戦しました。樹皮の下の形成層同士を合わせて針金で留めています。まあ、1カ月後にまだ青々とした葉が残っていれば、活着する可能性はあると思いますが自信はゼロです。

この那須五葉松は、昨年の大宮盆栽まつりで購入したものですが、たくさん並んだ実生苗の中でも葉が最も小さいところに魅力を感じて購入したのですが、忌枝やコケ順、根張りなど盆栽選びは難しいと改めて感じました。