お釈迦様・・・。

父親は、生前、葬式は不要と言っていましたが、日記を見たら宗派は臨済宗建長寺派だとか、家紋は丸に桔梗紋ということを記していました。もともと先祖は、栃木県足利市の寺の住職でしたからね。

臨済宗の本尊は、仏教の開祖といわれている釈迦です。ですから、仏壇のご本尊も、釈迦如来の座像です。お釈迦様は、現在のインドとネパールの国境付近にあった小国の釈迦族の国王の子として誕生。紀元前5~6世紀頃だそうです。

父親が亡くなってから13年ですが、ほとんど線香やロウソクをあげることはなかったので、仏像は燻られてなくきれいです。しかし、埃を身にまとっていて、イボイボ頭をシャンプーしたり、湯船に付けて全身を洗いたい衝動が湧いてきます。

先日、仏具屋さんに尋ねたところ、仏像の水洗いはNGだそうです。必要ならクリーニングを頼むことができるようです。それなら買い替えた方がよいのではと聞いたら、魂を抜いてからみたいな怖い話になるので、綿棒で擦るくらいで終了にしておきます。

お釈迦様は座っているだけなので、手すりは要らないと思うのですが、ここも埃が溜まりやすい作りになっています。

この金属の蓮の花も、埃がいっぱいでした。こちらは、濡れ雑巾できれいになりました。父親は葬式は要らないが口癖でしたが、母親は葬式代は用意してあるから、ちゃんとやってほしいと、カミさんに伝えていました。

息子が、信心深くないのを見越してのことだったのでしょう。母親の葬式の頃は、コロナの感染者数が異常に多かったので、家族だけの集まりでしたが、子や孫、ひ孫が揃って送ることができました。また、それ以降、仏壇に手を合わせる日々が続いています。そうすると、お釈迦様をはじめ仏壇の中の汚れが気になります。