母親のイメージに合う写真がなかなか見つかりません。最近の顔は、いつも元気に働き、楽しむ時には朗らかに歌ったり踊ったりの活動的だった母の顔ではなく、押し入れからアルバムを引っ張り出して探しています。
埃を被ったアルバムは、こんな時にしか日の目を見ることはないのでしょうね。アルバムの中には、父と母の結婚式の写真がありました。若い両親を囲んで祖父母や叔父叔母が並んでいます。
そして、私たちの結婚式では、４０代の父と母が。そして、弟の結婚式でも若い父と母が写っています。そして、孫の結婚式では、父親の姿はなく年老いたもののにこやかな母の顔を見ることができました。
アルバム帳と一緒に、長男の夏休みの研究レポートが出てきました。小学４年生の１０歳の時のもので、東京から南伊豆の小学校に転校して１年目です。豊かな自然の中で、クワガタやホタルもたくさん観れたし、巣から落ちたツバメのヒナを飼ったり、磯遊びなどをしたことを思い出しました。
この頃は、父も母も元気で南伊豆によく遊びに来てくれました。母のイメージに合う写真は未だ見つからないのですが、いきいきと輝く父や母の顔を思い描くことができました。実際のアルバムには限界がありますが、心のアルバムは無限大ですね。
