お眠りなさい・・・。

若い時には、15時間くらい眠り続けたり、高校では授業中に寝てしまい、起きたら昼休みも終わっていたこともありました。でも、年齢を重ねて寝続ける体力もなくなりました。だから、慢性の寝不足なのでしょう。いつも元気がありません。

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12月に入って、最低気温が5℃を下回る日が出始めました。富貴蘭は、国内の岩場や樹上に自生しているものですから、そんなに過保護にしなくてもよいのでしょうが、どの植物も極端な寒さや暑さは苦手です。

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富貴蘭の冬越しは、愛好家の栽培環境によってさまざまだと思います。温室を持っていて、加温をしながら冬場も成長を促す方もいます。また、夏場の栽培棚で水やりを減らすだけで、ぜんぜん大丈夫という方も多くいます。

私も、3分の1ほどは屋上の棚に放置して、水やりは2週間に1度程度。北風がもろに当たるので、葉がぺちゃんこに閉じた状態になります。それでも、桜の花が咲く頃から水やりの頻度を増やすと、葉が元に戻ります。

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いろいろ試してみるのはよいのですが、やっぱり枯らしたくはありません。だから、一番慣れた方法になってしまいます。近所の大型鮮魚店でもらってきた発泡箱に、鉢から抜いた蘭を詰め込んで、日が当たらないよう物置に保管します。

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発泡箱も日を通します。以前、屋上に保管したら箱の中が高温になって、蘭を痛めてしまったことがあります。だから、日が当たらない温度変化の少ない場所での保管が重要です。

そして、水やりは2週間に一度ほど温かい日の午前中に行い、夕方までに乾くようにします。ミズゴケの芯が、しっとりと湿った状態で、半休眠で冬越しをさせます。蘭でぎゅうぎゅうの発泡箱の中で、日も当てず水も与えずでお眠りいただきますが、半休眠なので、葉もそれほど閉じることもなく、春の目覚めが早い方法だと思います。