珍サイン・・・。

今週のお題「自分にご褒美」

先週の木更津の交換会に、1つだけ布施先生の鉢つが出品されました。会場への到着が遅くなってしまったので、事前に下見をすることができませんでした。競りの発句は、2000円。2500円、3000円、3500円、4000円と次々に声が上がりました。さすがに、布施先生の鉢です。私は、布施先生のファンですから、7000円といっぺんに値段を上げたら、その後、誰からも声がなく無事に落札しました。

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富貴蘭用では一番使いやすい3.3号のサイズの錦鉢で、描かれているのは波千鳥です。波千鳥の柄は、かき氷ののぼりにも使われていますが、波間を飛び交う千鳥は夫婦円満や家内安全を表す縁起のよい取り合わせです。

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布施先生の錦鉢には、この波千鳥の図柄はよく使われています。私も何鉢かは同じようなものを持っています。それでも、またほしくなってしまいます。下見もできなかったのですが、手元に届いてからサインが珍しいことに気付きました。

布施先生のサインは、本名の布施覚の覚のツ冠をデザインしたものがよく使われています。この鉢にも、横一の上に点3つが記されています。でも、このグレーのような色の点3つは初めて見ました。もしかしたら、よくあるのかもしれませんが、私の保有するものは点3つは赤ばかりです。

布施先生の初期の作品にはサインがないことが多かったそうで、私のところにもサインなしもありますが、布施さんの作品としてはサインありの方が人気です。うちには、横─だけで点がないものもあります。私的には、そうしたサインなしや色違いなどの珍しいものを高く評価したいと思っています。人気がなくても、自分へのご褒美として、大事に守っていきたいと思います。