常識と非常識

年末に、角田光代さんの短編11作が収められた「太陽と毒ぐも」を読みました。さすが、直木賞作家だけあって、引き込まれてしまう作品ばかりです。

恋愛時代には、許せた些細なこと。買い物依存のカレ、スナック菓子を食事代わりにするカノジョ。万引き癖や巨人の勝敗に左右される日々。タイトルの毒ぐもは、雲のことですかね。それまでは太陽の役割だったのに、ある日をきっかけに、自分に影を落とす雲のような存在にもなるとのことでしょうか?

自分の価値観を認めてもらうだけならまだしも、相手にそれを押し付けたなら、今でいう「モラハラ」になりますね。自分も、「こんな考えはおかしい」「これはこうしなきゃ」と言ってはよく怒られています。この本を読んで、気を付けなくてはと思いました。

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1月4日は、「石の日」だそうです。明日は、「苺の日」かと思ったら「囲碁の日」だって。

石といえば、意思の強い貴乃花が、理事を解任されました。貴乃花は、相撲ファンでなくても、みんながその活躍を応援した国民的スターですよね。

相撲部屋で生まれ育ち、相撲道にこだわりを持っているのでしょう。横綱としても、こう戦うべき、こう振舞うべきとした考えがあるのですね。だからこそ、理事長選にも手を挙げたのだろうが、自分の信念を貫くためには、丁寧な説明をして味方を増やしていく必要があると思います。

相撲は、伝統文化のとしての長い歴史を持っていますが、興行面では外国人力士の人気も算盤勘定に入れる必要があるのでしょう。スポーツとしては、柔道やレスリングよりも、勝ち負けがわかりやすいと思います。ぜひ、世界に広めて五輪種目を目指して欲しいです。その時は、ちょんまげや塩まき、行事さんは見直しですね。