盆栽を枯らさないために・・・。

富貴蘭は、寒さに弱いので冬をどう乗り切るかが課題です。以前は、6畳ほどのガラス温室と温風ヒーターで過保護に育てていました。タイマーで冷え込む夜間にスイッチがオンになるようにしていました。

ガラス温室の温度を高めるには二重の内張りなど方法がありますが、天気の良い日中に温度が上がり過ぎる欠点がありました。なので、冬でも日中は、サッシをすべて開放しなければならず、もし忘れると蒸し焼きの刑となり、富貴蘭は枯れてしまうか調子落ちとなりました。

数年前からは、富貴蘭の冬越しを発泡スチロール箱に詰め込んで、温度変化の少ない物置で過ごさせる半休眠方法で行うようにしています。まだまだ疑心暗鬼ですが、いろいろな作業がなくなり、旅行に出掛けることもできます。

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盆栽を枯らす理由は様々あるのでしょうが、やっぱり水切れが一番心配です。最近は、住宅事情もあるのでしょうが、小品盆栽ミニ盆栽が流行っています。そうしたものは、鉢も小さく用土も少ないので、乾きやすい状況にあります。

今年、立春盆栽大市などで購入してきたゴヨウマツやクロマツなどの実生苗をザルや小さな鉢に植え付けました。春以降、順調に成長していましたが、先日、旅行に出掛けて水やりをできなかったら、5~6鉢が枯れてしまいました。

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まだ5月に入ったばかりなのに、水切れで枯らしてしまうようでは、今より暑い夏など越せるわけがありません。そこで、その対策として軽石を5cmほど敷き詰めて、その中に盆栽を埋め込むようにしてみました。

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この軽石に埋め込むものは、小さな鉢に入った盆栽だけで、大きな盆栽は鉢も大きく、水切れの心配はそうはないのかと考えます。

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軽石に植え付けたモミジの実生苗ですが、軽石の保水力で元気そうです。この軽石植えからヒントを得て、今回、小さな盆栽の水切れ対策として、軽石小粒を敷き詰めることにしてみました。

まだ数日のことなので、結果をいうほどではありませんが、確実に水の乾きは遅くなりました。特に、ザルに植えたは、ザルが薄いこともあって、水やりしてから1時間もしないで表面が乾いていましたが、対策後は3~4時間は掛かるようになりました。これが生育によいのかどうかはわかりませんが、週4日は仕事に行かなくてはならないので、仕事中に盆栽のことを心配しなくても済むかなと思っています。