庭園日本一・・・。

今回の旅行で、一番行きたかったのが足立美術館です。何ていっても20年連続で、庭園日本一に選出されていますからね。誰もが認める名園です。でも、昔から日本三名園と言われる岡山の後楽園や金沢の兼六園、水戸の偕楽園を退けてなのでしょうかね。

それぞれの庭園に魅力はありますが、足立美術館も個人の資金で一から作り上げたということですからびっくりです。庭園ばかりでなく、横山大観上村松園川合玉堂などの名画、そして北大路魯山人の陶芸作品なども展示されています。

創設者は、足立全康という実業家で、故郷の安来の皆さんに大観の作品などを観てもらいたいと考えたそうです。晩年、全康さんは美術館に毎日を過ごし、うれしそうに館内の案内をしていたそうです。ぜひ、その案内を聞きたかったですね。

9時の開館と同時に入館。その狙いは、庭の手入れをしているところが観れるということでした。職人さんが遠くで作業しているのはわかりましたが、話をするようなことはできませんでした。

生の額絵ということでしょうか。人工物の中から眺めていますが、窓の外には家や高圧線などの人工物はありません。きっと、借景にこだわって場所を選んだのでしょう。

交通の便が悪いところで、地域の人たちも美術館の行く末を心配したそうです。でも、今では週末となると観光バスや自家用車で、駐車場がいっぱいになるほどの中国地方でも指折りの観光スポットになっています。

とても楽しみにしていた足立美術館。圧巻の庭園美でした。しかし、欲を言えば、庭園の中を歩きたかったですね。踏み石を歩きながら、アカマツなどの木々の間を吹き抜ける風を感じれたら最高ですね。