偉人の家・・・。

江戸東京たてもの園には、江戸時代以降の貴重な建築物が保存・展示されています。これまで2回に渡って、商店や銭湯、和風・洋風の民家を紹介してきましたが、最後は偉人の家です。偉人の家は、年末ジャンボ宝くじが当たったとしても手に入れることはできないでしょう。広過ぎて掃除もままならないでしょうし、維持管理もできませんね。

高橋是清は、日本銀行総裁や大蔵大臣、総理大臣を務めました。この住宅は、港区赤坂にあったもので、昭和11年2月26日に起きた陸軍皇道派天皇を中心とした「昭和維新」の事件の現場となったそうです。

庭園の一部も再現されているそうです。2階に是清の書斎や寝室が配されていたようで、庭の景色を楽しんでいたのでしょう。

こちらは、三井八郎右衞門邸です。昭和27年の建築ということですが、贅を凝らしたつくりで庶民は驚くばかりです。

三井八郎右衞門邸は、三井総領家当主が明治39年に港区六本木に建てたもの。そちらでは、敷地内に能舞台やテニスコート、後に国宝となる茶室も移築されていたそうです。ですから、年末ジャンボなんて1等前後賞をゲットしても頭金にもならないです。

当主は、鳥が好きだったのかな。一枚板の建具に、素敵な絵が描かれています。これを観るだけでも、入場料の400円は安いと思えます。

福井の松平家から嫁いだ方がいるそうです。きっと立派な嫁入り道具を持ってこられたんでしょうね。この紋所が目に入らぬか!ですね。

応接室も素敵ですね。立派な家柄で羨ましいと思う反面、庶民にはわからない苦労が絶えないのでしょうね。もう生まれながらにして、勉強でも仕事でも出来るのが当たり前でしょうから、プレッシャーも大きいことでしょう。