国宝「千体地蔵堂」・・・。

自宅から、最も近くにある国宝「千体地蔵堂」を初訪問。東村山市の正福寺に国宝があることを知ってから10年近くが経過。何度となく、寺の前を素通りしてきましたが、ようやく観ることができました。

千体地蔵堂は、室町時代(1407年)の建立。檜皮葺の反り立った屋根が圧巻ですね。鎌倉の円覚寺舎利殿とともに、禅宗様式の代表的遺構として国宝建造物の指定を受けています。

千体地蔵とは、病気回復や子宝に恵まれない人が堂内の地蔵を借りて願掛けをして、願いが叶うと、そのお礼として地蔵をもう一体添えて返すので、堂内には約900体の地蔵が奉納されているということです。

本堂も手入れがされていて立派です。また境内には、大きな槇の木がありました。この槇の木は、天ジンになっていました。しかも、双幹のような姿でよいですね。

正福寺創建は1278年で、鎌倉幕府8代執権の北条時宗が東村山へ鷹狩りに来た際に、大病にかかり寝ていると、夢の中でお地蔵様から差し出された薬を飲んで体調が回復したということ。このお地蔵様を供養するため、正福寺を開創したと伝わっているそうです。私の先祖も修業したという臨済宗建長寺派の寺院です。