蘭の花・・・。

神代植物公園の大温室の中で最も興味深いのが、蘭温室です。洋蘭は、花を観るものですから、開花中のものばかりです。年間を通して開花させること、鉢を入れ替える手間は大変でしょうね。

平成7年4月から、南伊豆に転居。この少し前に、阪神淡路大震災があったり、地下鉄サリン事件も起きました。オウム真理教の信者による犯行ということになり、上九一色村の教団施設から多くの信者が各地に逃亡。県外ナンバーの私は毎日のように検問に引っかかりました。

その南伊豆では、温暖な気候に加え温泉熱を利用したメロンや蘭の栽培が盛んでした。もともと園芸好きなので、今は廃園となった上賀茂植物園や堂ヶ島洋蘭パークへ何度も通いました。そして、洋蘭にハマってしまいました。

洋蘭は、花にしか観賞価値がないので、見頃を過ぎた鉢はたたき売りされます。それでも売れなかった鉢は邪魔なので、園芸農家に戻されます。そんな園芸農家に出向いて、ミニカトレアなどの小さい鉢は100円、大きい鉢は500円で入手していました。

洋蘭といっても、デンドロビュームやシンビジュームのように、比較的寒さに強いものから、胡蝶蘭やバンダのように極端に寒さに弱いものなど様々です。

写真に写るような蘭は一通り栽培しましたが、鉢が大きくて置き場問題が発生。バケツのような鉢ですから、冬などは屋外から室内へ移す手間が大変。部屋中が蘭で一杯になり人間様の居場所がなくなりました。

それで、同じ蘭でも小さくて国内に自生する富貴蘭や長生蘭の栽培に移りました。でも、今は飽きてしまって放置ですけどね。植物園や園芸店で眺めて、「素敵!とか、かわいい!」っていうだけで満足できればよいのですけどね。