このシンパクは、盆栽愛好会の会長から譲り受けたもの。もともとは、7本の寄せ植えで背丈も倍くらいありました。それを3鉢に割りました。先生に今後のアドバイスをもらおうと思ったら「葉性が悪いから、時間の無駄」と言われました。
針金を掛ければ、幹に模様を付けることはできますが、葉の大きさはそもそもの性質を変えることは難しいです。この木は、葉が長くてボサボサな感じでした。
1年前は、すべてこのような長い葉しかありませんでした。そして、幹には針金が長年巻いたままで、食い込みが酷い状況でした。しかたないので、食い込み傷に沿って、幹を削りシャリを付けました。
葉先を揃えるように摘んでいたところ、長くてボサボサだった葉が部分的ですが、細かく詰まったようなものに替わってきました。もともとの葉性というより、針金もそうですし、葉摘みも剪定もしないで放置されていただけのようです。
先生の話を聞いて、3鉢のうち1鉢は盆栽愛好会のメンバーに押し付けました。また、剪定した枝を挿し木した苗が30本ほどあったのですが、時間の無駄の分身ですから、大半は処分してしまいました。
それでも、親木の方は捨てずに残しておいてよかったです。1年前と比べると葉の長さは半分になり、葉は細かな芽で覆われています。それなりに古さのある木の寄せ植えですから、大事にしていきたいと思います。