盆栽界の常識なんて、クソくらえ!と思っていますが、やっぱり基本は大事です。それに、してはいけないことをすると、枯らすことになります。リンゴは、種を蒔けば高確率で発芽します。これは、「サンふじ」という一番人気の品種です。美味しいですが、盆栽仕立てで食べられるような実はムリでしょうね。
この木は、針金で曲を付けましたが、曲がっている内側から出る枝があります。こういう枝は、フトコロ枝といって問題のある枝です。幹の曲がりが魅力ですが、それをすっきりと見せることができません。
フトコロは寂しくなるのは、人間の場合は困りますけどね。盆栽では、早い内にフトコロ枝は伐って置かなくてはなりません。
フトコロ枝を伐ることも考えましたが、これからはなるべく小さくしたいので、先端の方を伐り飛ばしました。あまりギリギリで伐ると、焼け込みが入って枯れてしまうことがあるので、少し切り口を残しました。
フトコロ枝もあまり伸ばしたくはないので、芽を詰めて置きました。伐り詰めた枝は、挿し木です。本線の方も、もちろん挿し木しました。梅雨時は挿し木の適期です。湿度が高いのが良いということです。挿し木しなくても、種を蒔けば簡単なんですけどね。