ケヤキの冬支度・・・。

昨年、盆栽愛好会の会場となっている公共施設のケヤキのタネを拾ってきました。このケヤキは枝を真っ直ぐに伸ばしていて、惚れ惚れする樹形でした。しかし、現在は強剪定で空いっぱいに広がっていた枝が無くなってしまいました。

最近、このような樹木の剪定が多いような気がします。街路樹でもサクラのトンネルで有名だったところも、枝がほとんどないような剪定が施されましたし、ケヤキイチョウなども落葉するので、住民からの苦情が集まるのでしょう。また、サクラは落葉のほかにも、毛虫の発生も問題ですね。

そのケヤキのタネから育てている苗ですが、親木の姿を目指しています。真っ直ぐな幹に、細かな枝が広がっていくような箒づくりという形です。

まだまだ細い苗ですが、お行儀よく真っ直ぐ伸びてもらうため、麻ひもで矯正しました。また、麻ひもの洋服を着せることで、寒さ対策にもなるでしょう。

樹木に関しては、近隣トラブルにつながることもあります。敷地を超えて枝が伸びて建物を傷める。落ち葉で雨樋が詰まる。樹液で車が腐るなどの問題が考えられます。今の民法では、隣家から伸びた枝を勝手に伐ることはできません。

その理由は、樹木の資産価値が下がるからです。そのため、伸びてきた根は勝手に伐っても良いことになっています。我が家も新築当時に植えた樹木が伸びてきて、台風で傾いたりしたこともあって、大半の庭木を伐採・伐根しました。終活の一環で、近隣トラブルを未然に防ごうと思っています。でも、あのケヤキの剪定は残念でなりません。