箒づくり・・・。

近所の公立施設の敷地内のケヤキは株立ちで、その1本1本が真っ直ぐで放射状に広がっていました。ケヤキは、枝が真っ直ぐに伸びるものと、曲がりやすいものがあり、その曲がりにくい、曲がりやすい性質は実生でも遺伝すると言われています。

盆栽は曲がっているのが定番ですから、曲がりやすい性質がよいと思われるでしょうが、ケヤキやスギなどは真っ直ぐに仕立てるものとされています。この苗は、曲がりにくい性質を持っている木の種を蒔いたものです。

枝が万歳した形で出ましたので、葉を2~3枚残して芽摘みをしました。そこに新しい枝が出てきたところです。ただ、このまま放置すると、枝が開いていくので針金で矯正をしていきます。

箒づくりは、真っ直ぐな幹の上に四方八方に枝が伸びる形が理想です。ですから、幹も今のうちに曲がりを矯正していきます。この針金は、2カ月ほどで外す予定ですが、細かい枝が揃った箒の完成は、まだまだ先のことです。しかし、ケヤキの実生苗は30本以上あるので、置き場に困ったら箒として使用すればよいかと思っています。