松の間・・・。

張り替えが終わった襖が届きました。襖の張り替えだけでなく、調整も大事だそうです。我が家も築25年以上ですので、あちこちに綻びが出てきていますが、軽量鉄骨ですので狂いはないということでした。

しかし、建具がとても重いのが問題でした。職人さん曰く、敷居の受けの部分は、硬いタモの材を使っているそうです。しかし、木と木ではそれなりの摩擦があって重くなるそうです。そこで、プラスチック製のレールを敷居の受けの部分に貼り付けます。

f:id:bontosyougatu:20201115173302j:plain

f:id:bontosyougatu:20201115173407j:plain

先ずは、サンドペーパーをかけます。まあ、掃除です。雑巾が真っ黒になるほど、掃除されていないのが明白になりました。日の当たるところでは、剥がれないように特殊な接着剤を塗ります。

f:id:bontosyougatu:20201115173439j:plain

f:id:bontosyougatu:20201115173506j:plain

f:id:bontosyougatu:20201115173521j:plain

受けの部分は中央部分に突起が通っています。建具の方には、受けのレールを跨ぐように部材を2カ所に貼り付けます。建具の底全体が設置していたのが、接地面が減るだけでも摩擦が大幅に減少します。

1階の吐き出しには、猫間障子が入っています。猫間障子というのは、雪見障子が障子と障子の貼っていないガラス張りの部分があるのに対し、そのガラス部分に開け閉めできる障子があるものです。どちらにしても、ガラス入りの障子なので、とても重かったのですが、このレールを付けたらスースーと動いて驚きました。襖などは、小指で十分です。

f:id:bontosyougatu:20201115173547j:plain

f:id:bontosyougatu:20201115173600j:plain

f:id:bontosyougatu:20201115173628j:plain

1階の和室は、これまで竹の模様でしたが、鯉の滝登りです。滝の上には、松が描かれていますので、竹の間からワンランクアップして松の間になりました。

f:id:bontosyougatu:20201115173643j:plain

2階は、これまで菊の模様でしたが、サクラの模様にしました。襖も、長年使っていたので、ずいぶん焼けていましたので、新しい襖が入って明るくなりました。でも、畳と壁紙の汚さが目に付くようになりました。

障子の張り替えは、息子にも手伝ってもらいながらやりましたが、障子の動きを調整する方法なんて、ロウを塗るくらいしか思いつかなかったですから、やっぱり職人の仕事には脱帽です。今日は助手を務めて、日当をもらっただけでなく、いろいろ勉強になりました。(代金から、日当分をまけてもらいました。)