河津桜・・・。

南伊豆町で暮らしている頃に、河津の桜まつりに何度か出掛けました。50年くらい前に1本の突然変異の桜が発見され、当時の町長が、「この桜をみんなで増やしていけば、この寒村にもいつか多くの人が来るようになる」と言ったのが始まりです。町長のこの先見の明によって、今は有名な観光スポットとなりました。

この桜は、あまりにも美しかったので、近くの南伊豆町でも、青野川沿いに植えられ、「みなみの桜」と名付けられました。それらの木も大きくなり素晴らしい景観を生み出しています。また、全国にも苗木が流通し広がって行きました。

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我が家の近くにも、民家の家や公園など、河津桜が目立つようになってきました。ピンク色の花はきれいですね。また、花の少ない2月上旬から開花するのも大きな特徴です。

桜は、もともと日本に自生する木です。桜のイメージは、山菜シーズンのヤマザクラと公園や街路樹のソメイヨシノ、そしてヤエザクラです。河津桜が、これらに取って代わることになると、桜のイメージも変わることでしょうね。

河津の町長は、子や孫の幸せを願うような行為だと思います。「先人木を植え、後人その下で憩う」という格言があるようですが、その意味は、先人の恩に感謝するとともに、同じように後世のために尽くすべきということです。