29年7月に購入した墨の強い黒牡丹です。八王子の美咲園から入手したというものを譲ってもらいました。
下葉は、ボリュームがあって立派ですが、上に行くほどだんだんと葉が短くなっています。盆栽は、なるべく葉を小さくしなければなりませんが、富貴蘭はこういう状況を「作落ち」といいます。見た目も悪いですよね。
それでも、若い木でもないのに、子2本がついているし、新たにアタリも見えます。これも子なら最高です。まあ、この子たちを養うために、自分の葉にいくべきエネルギーを使っているのかもしれません。それなら、葉が短くなってもOKです。
富貴蘭栽培を再開してから、6年ほどになりました。20年ほど前に栽培している頃は、富貴蘭も高くて、株分けして増やすことに夢中でした。なので、長生蘭と富貴蘭で7~800鉢になり、手が回らなくなった苦い過去があります。
再開にあたっては、良いものを少しだけと決めていました。その良いものとは、昔は簡単には入手できなかった金牡丹、黒牡丹、白牡丹の3種に、建国系と吟風と考えていました。
この5品種の中では、白牡丹だけは未だに入手できていません。白牡丹は、交換会でも見かけるのですが、柄が悪かったり逆に柄が良いと目の玉が飛び出すほど高いです。それに、実生があるのも悩ましくて手が出ません。
それより、5品種のみを少しだけは、まったく守れず、どんどん買って、どんどん株分けしています。株分けすると、鉢数が倍々で増えていくのですが、まあ定年後の楽しみ、時間つぶしと考えれば、それもOKとしましょう。