派手気味の天領(てんりょう)

これも3月18日の房総富貴蘭会の売店に並んでいたもので、宮崎産の大型の黄縞品種です。高千穂の縞から、白縞は龍泉錦に、そして黄縞は天領に区別されました。

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親は派手派手ですが、大きい子は真っ青です。小さい子は、どうなるのでしょうか、先行きは不明です。

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ただ、親は上に来て紺が乗って来ているのが救いです。でも、紺が乗りすぎて、「そんなに青くならなくてもいいのに」ってこともありますよね。

天領は、徳川幕府の直轄地を指す言葉で、そう呼ぶようになったのは明治時代になってからのようです。それまでは、幕府直轄領や徳川幕府領、徳川支配地と呼ばれていました。

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家で食べている米は、新潟県柏崎市女谷という地区で作らているもので、幕末まで天領になっていたそうです。その地区は、綾子舞は、500年の歴史を持つもので、中世の風流踊りや女歌舞伎の形態を残しています。

1976年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。ただ、地区内には小学生も中学生もいないので、担い手は中心街などに住む子どもたちの力を借りているそうです。

いまは住む人も減っていますが、天領になるからには築城に使う材の産出場所や鉱山、交通の要衝など何らかの理由があったのでしょう。黒姫山から清らかな水が流れ出る自然豊かな場所で、ここで作られる米は最高です。