28年3月、子1本付きで購入。鳥取産で、銘品「曙」を青軸青根にしたような品種です。その名に、曙が冠されていますね。冠も冠されていますね。
28年6月下旬、開花しました。子を成長させるには、花は咲かせないで摘んでしまうほうがよいのでしょうが、花には芳醇な香があって、それも魅力です。
富貴蘭の解説では、参勤交代の駕籠の中に吊るして、お殿様やお姫様が香を楽しんだと紹介されています。
29年3月、植え替え時に大きな子が外れてしまいました。その子は、柄抜けの青と思っていましたが・・・。
これが、外れた子です。青とばかり思っていましたが、陽を取ると柄が浮かんできました。
右側の2枚は、爪覆輪になってきました。芸が子や孫まで継続し固定すれば、芽変りなんでしょうか?普通に、出るものかもしれませんね。
富貴蘭は、興味のない人から見れば、どれも同じように見えることでしょうね。しかも、パンジーやチューリップ程度の価値にしか見えないでしょう。
20年以上も前になりますが、南伊豆町に転勤になり現地に到着したその日に、上司に連れて行ってもらったスナックで、長生蘭に出会いました。
もともと、小学生の頃から植物に興味があり、近くの林でエビネやボケ、ヤマツツジなどを掘ってきては、花壇に植えて楽しんでいたくらいですから、マスターに見せてもらった長生蘭の不思議な形に魅了されてしまいました。
長生蘭の価値もわからなかったので、「ください」なんて平気で言ってしまいました。そしたら、植え替え時に外したバックバルブをビニール袋にたくさんもらいました。
その時に、一緒に見せてもらったのが、於多賀中斑で1鉢50万円の価値があるんだと説明され、長生蘭の価値を初めて知って、驚いたのを覚えています。
ちなみに、マスターは於多賀中斑を20鉢以上栽培していたので、「早く売って、この古い店を立て直せばいいじゃない」なんて失礼なこと話したことも記憶しています。あの於多賀中斑は、どうしたのかなと時々思い出します。