クロマツの接木・・・。

職場の後輩から、譲り受けたクロマツの盆栽です。元は後輩の父親が丹精込めて作っていたようですが、息子が大事な枝を枯らせてしまったので、我が家に来たのかな。

頭とその下の枝の空間のままでは、盆栽としては致命的だと思います。そこで、昨年の春先には頭の下の部分で、取木をしようと試みました。取木とは、樹皮を削ってミズゴケなど覆って発根させ、親木から切り離す手法です。でも、素人がユーチューブを観ただけでは成功するはずもありません。

そこで、今回は接木に挑戦です。これも、やり方はユーチューブで視聴。2月から4月が適期ということですが、8月や9月は2週間で成否がわかるのがよいということです。要するに、この期間が過ぎても、接いだ木が緑色であれば成功ということです。

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指で示した2ヶ所に、接木を行います。まあ、最初から成功するとは思えません。本当は、専用のテープもありますが、家にあるもので代用。ビニール紐で縛って、乾燥防止用に接木に被せるのは点眼薬の袋です。

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不要な枝を選んで、葉をハサミで落としました。樹皮のすぐ下にある形成層同士を密着させることが重要だそうです。接ぐ側をカッターで、V字にカット。受け側は、中学生の時に使っていた彫刻刀で切れ込みを入れました。

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ぐらつかないように、アルミ線で固定し、ゆ合剤を塗ります。

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ビニール紐は、広げて半分に裂きました。そして、包帯の要領で患部に巻いて縛ります。

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最後に、接木した枝の乾燥を防ぐため、袋をかぶせアルミ線で固定しました。初めての作業ですし、適当な材料でやっているので、成功すればうれしいですが、どうなることやら。

でも、1週間くらいは緑色でいて、ハラハラドキドキさせて欲しいですね。2~3日で、真っ茶色ではつまらないです。それでも、接木が失敗したからといって、木自体が枯れることはないので、その点は安心です。