待ち時間なしの縁側床屋

記憶にあるのは、高校生の時のパンチパーマくらいかな。それ以外は、おふくろに散髪してもらっている。

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おふくろも、天皇陛下と同じ、昭和9年生まれ。来年は年女だから、身体的には悪いところはないものの認知症が、じんわりと進んでいます。なので、週5日はデイサービスのお世話になっています。それでも、昔取った杵柄で散髪していると修行した店や師匠の名前も口から出てきます。

おふくろは、新潟の床屋の家に生まれで、中学卒業と同時に東京で修行。理容師免許を東龍太郎都知事にもらいました。新潟の実家に帰ると、都帰りと呼ばれ大繁盛。当時は、電気カミソリはもちろんのこと、安全カミソリもない時代だったので、男性は週に1度は床屋に通う必要があったそうだ。田舎の社交場は、長椅子2本では足りず、座敷もお客さんでいっぱいだったそうです。

 週末でも待たずに散髪できる「縁側床屋」気が付けば庭の烏骨鶏の白さに追いつくほど、頭髪が白くなりました。